こんにちは。そもんずです。
先日、「意識高い系」というコトバについて、オンクさん(@it_warrior_onc)が「切り刻まれているレベル」という内容を拝見しました。
これは落合陽一著「これからの世界をつくる仲間たちへ」の一節なのですが、「意識高い系」というのは、最近はディするワードとして定着してきたのですが、もう少しコトバの定義をしてみたいと思います。
意識高い系がバッサリ切られてるどころかもう切り刻まれてるレベル。笑 pic.twitter.com/l3eFAPAFmO
— オンク (@it_warrior_onc) 2017年11月4日
意識高い系とは何か?
僕としての意識高い系の定義は,「やがてはやれると思うこと」を自分の自信にしている人で,「自分がやってきたこと」に対して「自意識の方がやや高め」の人.
— 落合陽一/Dr.YoichiOchiai (@ochyai) 2015年10月4日
もちろん,実際やってればいいんだけど,大抵やってないorコミュニティに属しているだけで満足.IT村やビジネススクールとかに多め.
Wikipedia: 常見陽平氏は、「意識高い系」は本来「口先だけで成果の無い人」を揶揄する言葉であり、「勉強や部活動を真面目に頑張っている人」や「頑張る前向きな人」を蔑む意味合いで使われるのは本意ではないと表明している
「意識高い系」は、一言でいうと意識が高いけれども、まだ成果がない人と定義してみたいと思います。
意識高い系は悪なのか?
さて、最近は意識高い系をバカにする不調があるのですが、私は別に悪いことだと思ってません。だって、最初って、誰も専門性とか独自性なんてなかなか出てこない。
大学生の頃を考えても「なんとなく新しいトレンドやキャリアに追従している人」のことを意識高い系と呼んでいたように思います。
でも、決して「悪」ではなくて、今思い返してみても、そのときに「意識高い系の場にいた人」のほうが15年ぐらい経過した今、すごい人が増えていると思っています。もちろん、途中で消えてしまった人も多いのですが。
では、本当に「意識が高い人」と「そうではない人」との差は何なのでしょうか?
意識高い系の4つのマッピング
最初は、誰もが「なんとなく意識高い系」でしょう。場合によっては、意識さえないかもしれないですね。
ハリボテ意識高い系
「なんとなく意識高い系」の人がイベントや勉強会、パーティーを主催して、人脈や人から得た情報だけでいたとしたら、それは「ハリボテ意識高い系」でしょう。
落合陽一氏もこの手の人のことを痛烈に批判していますね(苦笑)
たしかに私の周りでも起業家になると言いながら、MBAや中小企業診断士の資格を取得して、「プロダクトやサービス」がおざなりになっている人を見るにつけ、フォーカスするところが全く違うだろと思うことはよくありますね。
でも、学生時代に社会人とのパーティーやビジネスプランコンテスト等の「ハリボテ意識高い系」にいるかな?と思っていた方も、起業したり社会人になって経験と専門性を高めて「真の意識高い系」になった方も多いです。
ただし、ハリボテであることは認識して、自分の「オリジナリティ」を作ることに専念することは必要でしょうね。
密かな意識高い系
研究者やエンジニアなどあまり表には出にくいけど、非常に専門性が高く意識が高い方もいます。インターネット、SNS、クラウドファンディング等が普及することで、これからはこういう方が世の中にもっともっと出てくるのではないかな?と思います。
でも、どれだけ密かに意識が高くても、それが世の中に出て評価されなければ価値を持たないのも事実。
十種競技で日本一になったとしても、誰も振り向きもしなかったと武井壮さんは言っていますが、しっかりと世間が評価してくれるようにプレゼンをするということも大事なのでしょうね。
真の意識高い系
専門分野や経験が特殊で、独自のアウトプットが出せる人ですね。
とくに何かの分野で頭角を表すと、自然にその道のトップの方々と触れる機会が増えてきて、思考する幅が広がって、自分のテリトリー以外のことにも思考やアクションの幅が広がっていきます。
落合陽一さんは、その意味では「真の意識高い系」の高みに登っていっている最中なんだな、と思えます。
落合陽一さんから学ぶ「教養を一気に高める方法」 - そもんずイズム
「真の意識高い系」になるために、「人脈をムヤミに増やさない、来るべきときが来れば自然とその中にいる。まずはしっかりと考えて自分のオリジナリティを作ること」が大事なのかもしれないですね。
学生の方は「意識高い系」だよね?と言われても凹まずに、前を向いていきましょう
コーチングの観点からみる「意識高い系」
私のライフワークであるエグゼクティブコーチングの観点からみると、「意識高い系」の人と「意識低い系」の人のどちらが成功しやすいか?
答えは「意識高い系」です。
もちろん、意識高いだけで何も決定もせず行動の質も量も低いと成果を出すことはできませんが、自分の成功したイメージをリアルに描けた人のほうが成功確率は高いです。
意識が低くても、目の前のことを着実に実行することで成功してゆく人もいますが。
せっかくなので、みなさんは「真の意識高い系」になれるように一歩づつ進めますように。
そもんず
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追伸:
究極の「なんとなく意識高い系」だった後輩が3年程度で、ちょっとだけ「真の意識高い系」に近づいた話も興味あれば読んでください。